子ども時代にクリスマスを温かく照らしてくれたレトロ電飾とのお別れ

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昨冬12月。毎年恒例の昭和レトロなクリスマスツリーを出した。
(このツリーについては、2年前のこちらの記事。)

ある日、点灯していた電球が全く点かなくなってしまった。

実家の父親のもとに持って行ってみてもらった。
一箇所が切れるだけでも電流が止まるので、すべての明かりが点かなくなるとのこと。
父は、原因となった電球を取り除き、はんだゴテで溶接して直してくれた。
電飾は再び点灯し、今までよりも輝きが増した気がした。

・・・と思いきや、ほどなくしてまた切れた。直したばかりなのに何故?
再び父に修理してもらった。
すると、今度は点灯させた後しばらくしてから電球の様子がどうもおかしいことに気づいた。
なんと、樹脂製のソケット部分が溶けかけて変形しているではないか!!
触れるといつにない熱さがこもっている。
咄嗟に「メルトダウン」という単語が頭をよぎった。

これが電飾。残った電球は10個。
よく見ると黒いビニールテープで修理した部分が6箇所ある。
こんな感じ。右側部分がグニャリと変形しているのがわかる。
こちらも、部分的に飴のように溶けかけている。

こうなってしまった理由について考えてみた。

長年の経年劣化により電球が少しずつ切れてゆき、そのぶん抵抗(のようなもの)が減り、電球一個あたりに行き渡るエネルギーの量が増えたことで配線全体の負担が増えて、次々に電球が切れていったのではないか。
しまいには、電球の量が大幅に減ってしまうことと、経年劣化も激しくなったことが相まって、ついには樹脂カバーが溶けるという惨事に至ったのではないか。

電気関係については素人ながら、このように解釈している。

もうこの電飾がこれ以上使えないのは明らかだ。実質上すでに息絶えてしまった。
他の電飾に買い換えるしか手がない。同様の昭和の電飾をネット検索してみた。この類のものは希少ではあるが中古オークションなどでみかける。ただ、その高価さと、耐久性について不安があって購入には躊躇する。

試しに、現在主流のLEDの電飾を通販で購入してみた。
届いたものは想像以上に大掛かりで重量感があり、この小ぶりなツリーには正直合わないサイズ。電源を入れると、LED独特の青っぽい乾いた色合いの鋭い眩しさが目の奥を突き刺してきて、少し見ているだけで前頭部がガンガン痛くなってきた。
・・・こりゃ駄目だ。

悲しいかな、このツリーは今冬はお目見えは難しいかもしれない。

というわけで、我が家のレトロツリーのパーツを総ざらい写真に納めた。

オーナメントの全て。40年も経てば色褪せる。
このお家の中はどうなっているんだろう?と夢を膨らませていた。
艶具合からすると、素材はおそらく絹だろう。
右から二番目は、昔はもっと鮮やかなピンク色だった。
あと1個、赤色があったのだが紛失した。

思い出の中の電飾は、暗闇の中いつもキラキラと点滅していた。電飾が故障するたびに、父がはんだごてで修理してくれた。当時父はまだ30〜40代の若さで、髪の毛が黒々としていた。
私に子どもができてからは、このツリーを飾ることで当時の思い出に浸っていたが、電飾が使えなくなってしまい、もはやそれすらできなくなってしまった。

そして父も、いまや70代後半。白髪が増えて背骨は変形していてまさに「翁(おきな」のような風格の姿勢になりつつある。
溶けて歪んで命絶えてしまった時代遅れの古い電飾と、今の父の佇まいがそのまま重なった。

・・・さて。この冬のクリスマスツリーはどうしようか。

①昭和の旧式な電飾を新たにオークションなどで探しあててこのツリーを使い続ける
②LEDでもこのツリーに合う小ぶりなサイズでかつ白熱灯っぽい雰囲気のカラフルな電飾を探して購入し、このツリーに飾る
③電飾なしで飾る
④オーナメントだけを再利用して別のツリーに飾る。

など、いくつか選択肢を考えているのだが、あの電飾が二度と使えないという喪失感のほうが大きくて、なかなか気持ちが定まらない。

子ども時代を優しく照らしてくれた電飾よ。
あなたが息絶えても、私が生きている限りは私の中であなたの光の記憶は消えることなく、私の心を温かく照らし続けてくれる。
今まで本当にありがとう。

私が小学校低学年の頃、懸命に書いては消しを繰り返したサンタクロースへのメッセージ
「サンタのおじいさんおみやげありがとう」。

2 件のコメント

  • はじめまして。
    ネットで私が小さい頃に見ていたクリスマスの電球を検索していてここを尋ねました。

    溶けた原因はご推測の通りと思います。
    もともとは12個とかだったでしょうか?
    電球の断線によりその部分を切り離していった結果、各電球にかかる電圧が上がり温度が上がったのでしょうね。
    さらにバイメタル球が外されたことにより点滅しなくなったことも、温度上昇を加速させたのでしょう。

    ネットで探せば交換用の電球もバイメタル球も見つかることでしょう。
    ヤフオクでジャンクの電飾を入手して、ニコイチにされてはいかがですか?
    この電球はまだまだ輝いてくれると思います。

    なお私が昔見た電球は、ちょうちんや狐のやつです(クリスマスなのに変)。

    • 浜っこさん、はじめまして。
      コメントありがとうございます。

      やはり電球数が減って温度が上昇したことが溶けた原因だったんですね。
      バイメタル球っていうものがあるんですね(´⊙ω⊙`)知りませんでした。
      やはり旧式の電飾が諦めきれないので、ネットで探してみます!

      ちょうちんや狐の電球っていうのも面白いですね。和風のレトロなツリー?(*^^*)

      貴重な情報くださり嬉しいです(^○^)ありがとうございます!

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