マーブルヘア(グレイヘア)その後~限りなく素髪に近づける

白髪染め、ヘアカラー(おしゃれ染め)から脱して1年半が経つ。
先日、3ヶ月ぶりに美容院に行った。

これまでの脱白髪染めの経緯

「白髪染め→ハイライトとヘアカラー→地毛→無彩色ヘアマニキュア」

5年ほど前の40代半ばより、白髪染めをやめて地毛の色を生かすグレイヘアを目指し、ハイライトやカラーリング(いわゆるおしゃれ染め)で「白髪ぼかし」をしていた。しかしこれらの施術によって髪の毛がブリーチされ傷んで赤茶けてくること、さらには根元から地毛が生える都度同じ施術を繰り返すという無限ループにハタと気がつき、うんざりした。
「グレイヘアを目指しているのに、これじゃ白髪染めしてた時と原理は全く変わらないよね?」と見切りをつけ、しばらく何もせず放置していたが、やはり従来の染めてきた部分の赤茶けた色味と、白髪混じりの地毛の境目が気になった。その後ふとした時に「無彩色のヘアマニキュア」という方策に出会った。ヘアマニキュアは白髪染めやおしゃれ染めに比べて髪を痛めにくい特徴がある。無彩色のグレイ系にすることで、地毛との境目が格段に目立たなくなる。これが思いのほかしっくりきて続けて1年半が経った。詳しくは下記事を参照。

この記事の中に、さらにそれまでの経緯を記した記事が2つある。

無彩色ヘアマニキュアを1年半してみた感想

地毛色を生かし髪を痛めず長持ちしパーマする余裕もでてきた

このヘアマニキュア、白髪染めや通常のカラーリングのように施術中のツンとくる匂いや頭皮への刺激も全くない(ヘアマニキュアの匂いは洋酒っぽくてむしろ好きだ)。また、白髪染めやおしゃれ染めのような毛髪内部に侵襲しブリーチするのではなく、キューティクルの上からコーティングすることにより色をつけるため、仕上がりに艶が出て透明感がある。デメリットとして懸念していた「マニキュアはコーティング作用だけなので退色しやすい」件についても、この1年半続けて感じたのが、意外とそうでもないということだ。私の場合3ヶ月経ってもさほど色落ちしている実感はない(洗髪後に抜け落ちた白髪が、ずっと施術当初と同様にうっすらグレイに染まったままなのだ。ひょっとして実際は色落ちしているのかもしれないが気にならない。色持ち云々については、髪質によって個人差があるかもしれないので一概にこう、とはいえないのであろうが)。
ちなみに、このたびヘアマニキュアのスタイルになって昨年2022年4月に久々にパーマをかけた。パーマをかけるのは実に5年ぶり、グレイヘアを目指す前以来だった。

2022年4月現在。この時は無彩色系ヘアマニキュアをして2ヶ月くらい経った頃。カットとデジタルパーマのみでマニキュアはしていないが、根元の伸びた部分との色調の境目もさほど気にならない。

2022年4月現在。デジタルパーマは通常のパーマに比べてもちが良いと体感している。伸びた部分をカットしていってパーマ部分がなくなるまでカールは残った。ヘアマニキュアでうっすらグレイに染まった白髪がいい感じにハイライト効果を発揮し、パーマとの相性がよく立体感があってお気に入りだった。

やはり気になる「根元の地毛との境目」

その後、やがて髪が伸びてカットしていくうちにパーマ部分がなくなって元のストレートヘアになった。その後も約3ヶ月おきにカット+無彩色のヘアマニキュアを続けた。
しかしながらだ。ヘアマニキュアといえどもやはりカラーの一種であることには変わらない。そして思ってた以上に色持ちが良く、マニキュアした部分と根元から新たに生えてきた地毛との白髪の見え方の差が気になりはじめた。(出た!筆者の地毛と染毛の色の境目にたいする異様なまでの固執ぶり。笑)まあ当然と言えば当然。地毛と違う色味を入れている限りこの問題から逃れられないのは明らかなのだ。

そして、今回の施術前の状態がこちら。(根元から生えてきた地毛を分かりやすくするために、頭頂部の写真をメインにしている)

【before〜屋内にて】

2023年1月現在。頭頂部の根元に近いほど白髪が多いのが明らか。これは美容院のフロアにて。自宅洗面台で白い照明をつけて見ると、よりはっきりと白髪の多い地毛とマニキュアかけた部分との間の境目が分かる。

【before〜屋外にて】

屋内の照明と屋外の太陽光では光が異なるため、見え方が違う。屋外だと、地毛の色とこれまでマニキュアしてた部分の差がわかりにくい。この日は曇り空でソフトフォーカス効果により太陽光による激しい反射もなくて撮影には好都合であった。 それにしてもこうして見るとかなりの白髪率。しげしげと我が後頭部を眺める。マニキュアした部分と根元から生えてくる地毛との差が、白髪率だけで色合いは変わらないのが幾分かマシである。

「境目」をいかに目立たなくしていくか?今回の挑戦

そこで今回この問題を解決するべく試みたのが「グレイ系ヘアマニキュアに’透明(クリア)マニキュアをブレンドする」というもの。同じ無彩色のグレイでも、より透明に近いとその分地毛の色に近づくと考えたのだ。ヘアカラーの知識もない素人ながら色には相当なこだわりを持つ者として、この考えを担当美容師に持ちかけた。すると彼女は「グレイと透明を半々にするとかなり色が薄まってしまうので、グレイ:透明=2:1 の割合でどうでしょうか」「すでにマニキュアで何度も色を重ねている部分はこれ以上色が濃くならないようマニキュアを塗らず、伸びてきた根元を中心にリタッチしましょうか」と2つの提案を出してくれた。彼女の提案はイメージしやすく納得がいくものだったので、このやり方で施術してもらった。

【after〜屋内】

2023年1月現在(beforeと同日)。マニキュア効果で根元の白髪のぎらつきがほぼ消失した。色比率がグレイ:クリア=2:1でこの仕上がり。白髪の存在を残しつつ、マイルドな仕上がりになった。次回は1:1にしてもらおうかな。

【after〜屋外】

後ろから見たらこんな感じ。ほんのりグレイベージュっぽくなった。白髪はしっかりありながらもこの「中途半端な染まり具合」が絶妙なのだ。

どうだ!白髪の存在はしっかりありながらも、根元の色味が明らかに落ち着いたではないか。しかしこれでまた数ヶ月後には再び根元部分が白髪キラッキラになるのであろう。自然の摂理を受け容れつつも、自分にとってありたいイメージも加味してマイルドにあらがってみる。

ヘアケアと髪のデザイン、今後の方向性

ちなみに昨年末からヘアケア自体もミニマル化しており、ここ1ヶ月近く「湯シャン」の考えを基本に、市販の既成品をできるだけ使わず、シンプルな洗髪を取り入れている。汚れや皮脂の除去には重曹を使い、弱アルカリに傾いたところをクエン酸リンスをすることで中和している。ヘアワックスやヘアスプレーといった整髪料も後で除去するのに手間がかかるため、今のところ全く使っていない。泡立ちも残り香も全くせず「しっかり泡立てていい香りで洗った!」という感じがないため正直物足りなさはあるが、それまでちょくちょくあった頭皮のかゆみや吹き出物がすっかりなくなった。

しかしたまには美容院で「しっかり泡立つ良い香りのするシャンプーで」しかも「人さまの手によって」頭皮と髪の毛をしっかり泡立てて洗浄してもらうのも、たまらなく心地よい。時には娑婆でガチのシャンプーするのも悪くない!

白髪の存在を否定せず受け入れつつ、ひとまず無彩色ヘアマニキュア+透明ヘアマニキュアの力を借りて、徐々に、限りなく素髪に近づけたい。そして普段はできるだけ余分なものを削ぎ落としてシンプルなケアで地毛の健康な美しさを引き出したい。

髪の毛に関する目下の悩みは、絶壁頭(しかも末広がりの台形)なので後頭部のボリュームがないことだ。この春先にでも1年ぶりにパーマをかけて絶壁頭をカバーできるようトライしようかと考えている。

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