グリーンの葉とともに歩む

私の誕生日に夫がプレゼントしてくれた花束。

バラやトルコキキョウ、赤い実のなるもの、かすみ草などの花や実のついた切り花と共に、グリーンの葉が添えられていた。リビングのテーブルに生けていたが、日にちとともに次々と花びらは散り葉はしおれていった。傷んだものは処分し、まだ生きているもののみ残した。花束は日に日に小さくなっていった。最後に残ったのは、グリーンの葉っぱだけのものが一本。よくみると切り口から白い根っこが生え始めている。水を換えて生け直した。

翌日も、またその翌日も、それは枯れずに生き生きとしていた。ぱっと見は目立たないのでそのまま放置したまま日が過ぎた。ある時ふと目をやると、先端から新しい芽が出てきているではないか。すごい生命力だね、いつまでもつだろう?と夫と話した。

あれから2年と9ヶ月が経つ。このグリーンはいまだに元気にテーブルの上に鎮座している。丈は当初の1.5倍くらいになっただろうか。ガラスの小瓶の中にいっぱい根をはりめぐらして。先端からは、また新しい芽が出てきている。非常にゆっくりだが、着実に生命を営んでいる。

その間に、いろいろあった。5年勤めた職場を辞め、しばらくブラブラ休養した後、新しい今の職場で働き始めた。娘も1歳から4歳近くに成長した。

グリーンの葉は、毎日常に視界に入ってはいるもののあまり意識することはないが、テーブルの端っこにそっと佇んで、私と一緒に少しずつ成長している。

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