実家の裏山には、自家用の畑と雑木林がある。雑木林を開墾してできた畑は、祖父の代からあり、今は父母が世話をしている。畑から外れたところの雑木林の茂みにしいたけを栽培しており、今年の秋も続々と収穫できている。毎年おすそ分けでもらっているが、今年も大ぶりの肉厚で見事なものだった。去年までは普通に刻んで味噌汁に入れたり煮物の材料にしたりとあくまで脇役として使っていた。
旬の野菜。せっかくの立派なしいたけをもっと美味しく食べられたらいいんだけどなあ‥‥、とかねてから思っていたので、今年は思い切って素材そのままを味わってみた。
「トースターで炙り焼きにして、お醤油をつけて食べたら美味しいよ」
かつて母が言っていたのを参考に、ガスレンジの魚焼きグリルを使って調理した。
材料も作り方もいたってシンプル。焼いている間、グリルからなんとも言えない香ばしい香りが立ち上がり、食欲をそそる。オイルでほどよくグリルされ、出来上がりは焼く前に比べて水分が抜けて随分と薄く小ぶりになる。表面がカリッと中はジューシー。直径20センチほどもある巨大なしいたけも、このレシピにすれば、夫と二人で一瞬にして平らげてしまう。煮炊きした時のしいたけの独特の香りや、歯ざわりが苦手な人にもとてもおすすめの一品だ。しいたけが苦手な私の娘も、これだと少しずつ食べるようになった。
レシピを紹介しよう。
「椎茸のグリル焼き」
材料:
しいたけ、オリーブオイル、塩、こしょう、スダチなど(好みで)
作り方:
①しいたけを厚さ1cm弱のそぎ切りにする。
②ガスレンジのグリルの網の上に、アルミホイル(念のためくっつかないタイプのホイルを使用)を網いっぱいに敷く。端っこは少し立たせて周囲に1cmくらいの高さをつくる。
③②に①のしいたけを並べる。なるべく隙間なく敷き詰めてできるだけたくさんの量を並べる。
④この上に、オリーブオイルを回しかけ、塩とこしょうも適量かける。好みでスダチやレモンなどを絞っても。
⑤弱めの火加減で焼く。(魚を焼く要領だが、火加減によっては焦げ付くので、適宜様子を見ながら)
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