今年ももうあと数日。
寒い日が続き、年末の慌ただしさで心身くたびれていませんか?
そんな時に、ホッとくつろげる飲み物をご紹介します。
それは「カルダモンチャイ」。
私はエスニック料理が割と好きなのですが、インドやネパール料理レストランに行った時に食後によく出される「チャイ」のスパイシーな風味がお気に入りです。
巷の輸入食材店などでパウダー状のチャイの素が売られていて、それで作った即席のチャイにハマった時期もありました。
しかし、やはり市販品は「やたら甘い」。ここまで砂糖入れなくてもいいのに、とお湯を多めにいれると薄く水っぽくなって紅茶としての味が落ちてしまう。
なら自分で作ってしまえと、自作チャイにトライするようになりました。
レシピ情報を参考に、最初のうちはシナモンパウダーも入れていましたが、このパウダー、出来上がったミルクティーの上に膜をはるように漂ってしかも飲んだ時にざらっとした舌触りが気になり、入れるのが面倒になりました。
そこで入れるスパイスは唯一カルダモンのみに。
(たまにカルダモンさえも省略することがありますが、飲んだ後の身体の温まり具合が違うんです。)
調べてみるとこのスパイス、ミネラル豊富で消化や血行を促す効能があるらしい。
やっぱり入れときたいカルダモン。
ということで、簡単に・早く・美味しくエキゾチックな香りに包まれて、しっかり温まる。そんなチャイのレシピです。
道具
・小鍋(ミルクパンのような1リットル程度の容量の鍋が、いかにもミルクティーやチャイな気分がしていい)
・お玉(できれば小ぶり。丸型よりもしずく型のものが、掬ったときカップに注ぎやすい)
・茶こし(取っ手つきのものか、取っ手がないものだと直径がティーカップのそれよりも少し大き目なもの)
材料 (ティーカップの大きさにもよるが3~4杯分)
・ティーバッグ 2袋(紙のツマミとホチキスの針の部分は取り除いておく)
・カルダモン(実1コ分。中身の粒を掻き出して使う)
・水 200㏄
・牛乳 400㏄
・はちみつまたはきび砂糖など 適量
(ここでは、きび砂糖大さじ1+1/2)
作り方
① 小鍋に分量分の水を入れ、ティーバッグを本体部分のみ投入。
② 火にかけ、沸騰してからできるだけ弱火で5分ほど煮る。
③ カルダモンの種をつぶしながら入れる。
④ 分量の牛乳を入れ、沸騰させ弱火でコトコト煮る。
少し目を離すと吹きこぼれるので要注意!
こぼれる寸前で火を止められたら、かなり上出来。
⑤甘みを少しずつ入れる。量は、味見したりなど様子を見ながらお好みの甘さに。
⑥ティーカップの上に茶こしを置き、そこにミルクティーを注ぐ。
⑦熱々を冷ましながらどうぞ。
ポイント
・カルダモンの潰し方は、厳密にいえば乳鉢と乳棒で念入りにすり潰すのが理想なのでしょうが、それは現実的ではありません。
私は鍋の上で両手の親指の爪の背で粒を挟んで押しながら入れたり、あるいはそのまま粒の状態で入れることもあります。
・ティーバッグは気前よく2袋投入する。これだけの茶葉を少量のお湯で煮出していると紅茶の香りがしっかりと漂い、そこにカルダモンが加わることでスパイシーな匂いが重なり、なんとも言えない豊かな気持ちになります。
・最後に茶こしで濾すのを忘れずに。このひと手間で牛乳の被膜やスパイスの粒々が取り除かれて、舌触りが格段にあがります。
・甘み成分は、白砂糖やグラニュー糖といった精製糖よりも、はちみつやきび砂糖、黒糖といったもののほうがミネラル分豊富で滋味があるのでおすすめです。レシピのきび砂糖大さじ1+1/2は、マイベストバランスの甘さです。好みに応じて調整しましょう。
幼い娘に作る時は、できるだけ砂糖の甘さに慣れきってしまわないよう少なめに、とはいえあまり少ないとこれはこれで欲求不満になるのでやや甘めに、と母親としてこの甘さ調節のボリューム上げ下げについ全神経を集中させてしまいます(笑)。
できあがったチャイは熱々なので、娘は冷たい牛乳を少量入れてスプーンでかき混ぜて冷ましながら飲んでいます。
このレシピは、舌足らずな娘が「ミルクピー(ミルクティー)」と呼んで以来、我が家ではミルクピーで通っています(笑)
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