いままでは趣味の域を超えなかった「絵を描くこと」。
これを、対価を伴う仕事としていくのだ。
と、ここに宣言する。
これまで私が人と関わっていく中で、
無意識にというか、気がつくと習慣になっていたこと。
それは「その人ならではの特徴を探りあてる」ことだ。
外観すなわち顔かたち、雰囲気、発する言葉から、その人の特徴を読み取っていく。
例えば、
「この人の特徴は、目頭のこの立ち上がりの角度にある!」
とか、
「顎のエラのここのライン具合は、外せないでしょ」
とか、
「髪の毛の微妙なカーブ、ハネ具合はこの割合でこの分布」
などといったもの。
見た目の他にも、日々その人と関わっていく中で
彼(彼女)の口ぐせやしぐさの特徴をつかむ。
この人は、こんな感じ。
諸々のポイントが押さえられたと確信すると、
「そーそー、これよこれ、このひとは、まさにこれ!」
と、心の中ではガッツポーズ、脳内では歓喜絶叫。
・・・やがて、それを表現したくてウズウズする。
気心の知れた家族などに向かって「あの人は〇〇の部分が、まるで△△みたい」と、似ている人や物に例えて、いかに共通点があるか言葉でもって熱烈にプレゼンする。
そして、その一部は「似顔絵」という形あるものに落とし込んでゆく。
こうして気がつくと、私は今まで、家庭や職場、学校などで関わった人たちをモデルにあまたの似顔絵を描いてきた。
その数はのべ200名分を超える。
私の描く似顔絵とは、「顔」だけでなく服装も入れた上半身、あるいは全身を描くことが多い。
仕草、所持グッズ、背景、セリフも含めて、その人の「あるある」を表現する。
なのでむしろ「似姿絵(にすがたえ)」といったほうがしっくりくるかも知れない。
その中で、大切にしているポリシーがある。
それは、
「本人の特徴を忠実に再現し、きちんと似ていること」
「表面的な特徴だけではなく、その人から滲み出てくる雰囲気や人柄も描くこと」
の2つだ。
今までは、生活していく中で自然とその人らしさや特徴を観察していた。
だがこれから仕事となると、クライアントが初対面の場合、まずはその人自身のことをよく知る必要がある。
そのためには、事前のヒアリング・インタビューの過程が欠かせなくなってくる。
私の描いた似顔絵が、
「その人が自分でも気づいていないユニークさや魅力を発見して」
「その方のその後の人生ドラマが少しでも充実したものになってゆく」
ことにつながり、その人の人生を彩る一助になれば、この上ない喜びだ。
こうやって自分の思いを「発信」すること自体に、なかなかゴーサインを出すことが出来ずにいたが、このさい思い切って出してみた。
これからも、思いついたことを発信していこう。
発信しながら、都度修正し、行動に落とし込んでいこう。
コメントを残す